続コーヒー

サイフォンコーヒーは十分に楽しんだ。

手軽に入れるときにはドリップで楽しんだ。

そんなある日、弟が、知り合いの家で、パーコレーターのコーヒーをいただいたが、これが美味しかったといったので、私もパーコレーターに挑戦してみた。

荒挽きの豆をセットして、パーコレーターをガスにかける。

沸騰するとすぐに飲んでみた。

香が立っていてなかなかにいい。

次にパーコレーターに水を入れて二番煎じに挑戦してみた。

沸騰して一分ほどで飲んでみると、味わいがある。

最後に三番煎じをためしてみた。

沸騰して十分位して飲んでみると、なんと麦茶の味がした。

砂糖なんぞ入れない方が美味しい。

そこで今度は、一番煎じと二番煎じと三番煎じをミックスしてみると、香りと味わいと深みがあるコーヒーになる。

それ以来、暫くパーコレーターコーヒーを飲んでいたが、忙しくなると、パーコレーターを火にかけたのを忘れてしまって、まずいコーヒーになったりしたので、あまり使わなくなった。

現在は、面倒なので、もっぱらインスタントだが、来客があると、ドリップコーヒーを入れる。

さすがにインスタントよりは数倍美味しい。

たまにはパーコレーターでいれたコーヒーを飲みたくなるが、引っ越しのときにどこに行ったのかわからなくなった。

ついでながら、上に書いた時間は目安だ。

浅煎りのコーヒー豆ではもっと時間をかけた方が美味しいし、深煎りなら時間は短くした方が美味しい。

アメリカンコーヒーだったら浅煎りだよという人もいる。たしかにそれは正しいが、正しいいれ方だけが美味しいのではない。好みによって深煎りをパーコレーターにかけてもいいのだ。それが美味しいと思えるのなら、その人にとってはそれが正しいのだ。決まりがないのが嗜好品なのだから。

豆の量にしても、挽き方にしても、好みで良い。

パーコレーターは荒挽きが普通だが、細かくしたものでいい。ただしあまり細かいと、パーコレーターの穴から出てしまうので、粉っぽくなる。豆の量は、多いときには短く、少ないときには多めに時間をかけた方が美味しいが、これも好みだ。

三番煎じを一時間ほど火にかけたまま忘れていたことがあったが、これはこれでまた味わい深い。

それから私がドリップはあまり美味しくなかったと書いたが、それは少ない量をドリップしたからだ。友人が来たときには多い量をドリップするが、この時ばかりは美味しい。

少ない量でも味が変わらないのは、サイフォンコーヒーだ。

サイフォンには、大きなものと小さなものとがあるが、少なくいれるときには小さなものの方がいい。

サイフォンでは、少ない量でも多い量でも味が変わらないのは、豆を全部お湯に浸すことになるが、ドリップで少量いれると、中心と外側とでは温度が違ってくるのと、少量ではすぐにお湯が落ちてしまうが、大量にいれるとお湯がゆっくり落ちる事の違いだろう。

コーヒーは嗜好品だ。だから好みが別れる。

私はブラジルが好きだが、モカマタリの好きな人もいれば、ブルーマウンテンの好きな人もいる。

バラエティーに富んでいるから、嗜好品は楽しいのだ。

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