ミステリー

GEといったら、原発を造っている会社のはずだ。

そこのトップが、原発はコストが高いから、将来的には風力発電と太陽光パネルとガス発電の組み合わせになるだろうといっている。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0305I_T00C12A8000000/

上のリンクがその記事だ。

その記事によると、原発は設備に金がかかりすぎるので、政府の援助がなければ不可能だというのだ。とても民間企業一社では難しいといっているのだ。

考えてみればその通りだ。

以前は日本は川が多いから、水力発電こそが最適だと言われて、ものすごい数のダムが作られてきたが、その後押しをしたのは政府だった。

その時のうたい文句が、水力発電は自然の力を使うから、安いコストで電力の供給が出来るというもので、政府からも補助金が出たりして、「水力発電村」の村民たち(政治家)がずいぶん得したという話を聞いたことがある。

それがいつのまにか「資源のない国日本では、原子力発電が必要だしコストも安いから適している」といううたい文句に変わって、それまで一番発電コストの安かったはずの水力発電は、いつのまにかコストが嵩むようになり、その結果、原発が一番コストが安いということになってしまった。

そして当然のことながら「原子力村」が誕生して、その村民たち(政治家など)が甘い汁を吸っている。

日本の技術はすごい。北欧などで地熱発電のある所には、必ずと言っていいほど日本製の設備があり、少し前までは太陽光パネルはその多くが日本製だった。

アメリカでシェールガスが発見されてから天然ガスの値段が下がり、ガス発電の方が原発より安くなった。

日本でも日本海側のすぐにでも採掘可能なメタンハイドレードの採掘を始めれば、間違いなく安いコストでガス発電が出来るようになる。

政治家たちが日本海側のメタンハイドレードに熱心でないのは、メタンハイドレード村を作ったとしても、甘い汁が少ないと思っているからだろう。

風力発電も、太陽光発電も、需要の急増で大量生産が始まり、コスト的にも、正しく計算をすれば、原発よりも安くなっているらしい。

これは学者たちが指摘しているから本当だろう。

それなのに未だに原発が一番コストが安いとされているのは、多分に計算上のテクニックがあるからだろう。

実際アメリカでは、3,11以前に「太陽光発電の方が原発よりも安い」と太陽光発電に踏み切った電力会社があったようだ。

そしてスイスでは、放射能が怖いからではなく、コストが高いという理由で、原発廃止に踏み切っている。

日本政府の計算の方が、スイスやアメリカの計算よりも正しいのなら別だが、そうでないとしたら、今すぐ原発を止めた方が安上がりだ。

アメリカの電力会社が「原発よりも太陽光発電の方が安い」といった時よりも更に太陽光パネルの値段は下がっているし、これから先はもっと下がるからだ。

政府の発表では、天然ガスは石油の半分しか温室効果ガスを出さないということになっているが、実際はもっと少ない。

石炭発電ではコージェネ発電は難しいが、ガス発電ではコージェネ発電は常識だし、それも合わせて計算すると、石炭発電の三分の一以下の温室効果ガスしか出さない。

うまく設計されたものは、同じ熱量なら、ガス発電の方が二倍近くも発電するという。それなら同じ熱量なら温室効果ガスの発生は半分だから、同じ電力を作るのに四分の一ほどしか温室効果ガスを出さないということになる。

してみると、甘い汁を含んだ「ガス発電村」をつくるか「風力発電村」を作るか「太陽光発電村」を作るか、それともツイッターやデモや選挙などで、「原子力村」の村民を一掃するしか、脱原発の路はないのかもしれない。

東京新聞など、一分のマスコミは別として、多くのマスコミや警察などは、デモは収束に向かっていると報じている。

そんなデマを飛ばすマスコミが潰れて、驚くほど広告が激減しても正確な報道を続けている東京新聞などが購買層を増やすようになった時には、多分原子力村の村民たちはいなくなることだろう。

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